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半導体一極集中と個別株壊滅の深淵 この日の市場で最も重大な構造的異常は、キオクシアが一時トヨタの時価総額を抜いて国内2位に浮上したという事実である。SOX指数が5%超上昇し、日経平均は68,000円台で最高値を更新する一方、プライム市場全体では年初来安値更新銘柄が438件に達し、7割近い銘柄が下落するという著しい乖離が生じていた。「日経1000円上がっても半導体以外上がらん」「半導体以外終了」という声が充満していたが、これは単なる不満の吐露ではない。指数を構成する少数の値嵩株が圧倒的な時価総額ウェイトを持つことで、指数と実態経済の体感温度が完全に乖離する「指数の空洞化」が進行中であることへの本能的な察知である。過去のバブル局面でも末期には「上がっているのはごく一部」という状況が先行した。キオクシアのPERが11倍台という割安感を根拠に持ち上げる声と、「仕手株化している」「ジェットコースター」と警戒する声が交錯しており、市場参加者はこの異常な集中の持続性に確信を持てていない。
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